2019年2月15日金曜日

メト・ライブビューイング「椿姫」

ニューヨークのメトロポリタン歌劇場のオペラがタイムリーに映画館で楽しめる事ができる、ライブビューイング。

今シーズンは興味のある演目が続き、色々観に行っています。「アイーダ」「サムソンとデリラ」「西部の娘」と観に行きましたが、どれも見応えあり本当に面白いです。
1作品の上映期間が1週間しかないので、もう少し長い期間してもらえたらなあ…と本当に思います。時間を作るのがなかなか大変ですが、観に行く価値大です。

今回は「椿姫」を観に行きました。ちょうど、今取り組んでいる「ラ・ボエーム」のミミをしていると、「椿姫」のヴィオレッタの話しがよくでます。同じパリを舞台にした作品で、真実の愛に出会った後に、自ら身を引き、肺を患い亡くなっていくという、置かれている立場は違えど、似たお話です。「椿姫」のヴィオレッタをしている時には、「ボエーム」ミミのお話がよく出ていました。

このタイミングでメトの「椿姫」を観たいと思い、予定を調整して観に行きました。

新演出に加えて、新しく芸術監督に迎えた指揮者の初オペラというう事で、メトも凄く力を入れている様子が分かり、映画でも会場の熱気が分かりました。ヴィオレッタ役のダムラウ、本当に凄かったです。あの難曲を、難曲と感じさせないどころか、歌を歌と感じさせないほど、セリフとして話しているぐらいナチュラルに、フレーズごとに瞬時にニュアンスを変えながら表情、声の音色が変わっていく様子に釘付けでした。

ニューヨークに留学していた時、メトで彼女が歌う「夢遊病の娘」を聞いたり、カーネギーホールのコンサートで歌っているのを聞きに行き、一緒に写真を撮って頂いたことを思い出しました。自慢の一枚です!

明日からの「ボエーム」の稽古、頑張ろうと思います。