昨年の11月から、音楽稽古が始まり、年明けから立ち稽古でしたが、2月になってから時間が経つのが物凄く早く感じながら、神戸へ通う日々でした。
私のオペラのプリマデビューはこのボエームのミミ役でした。その際の演出家が今回も演出下さった井原さんでした。その時、事細かに演技の事、ステージ上でどんな風に立ち居振る舞いして歌うべきか、座り方、立ち方、ベッドへの寝方、寝る際のスカートのさばき方などなど。。。それはもう根気強く、丁寧に最後の最後まで御指導下さいました。その御指導のおかげでミミとして舞台に立たせて頂くことができ、私のオペラの原点、スタートを作って下さいました。
その井原さんと、しかも「ボエーム」で10年ぶりにご一緒出来たことがとても嬉しかったです。井原さんの作られるボエームの世界、ミミのイメージに近づきたいと思いながら、楽しみながら歌わせて頂きました。
まだまだお世話になった方々、沢山いらっしゃいます。共演者、マエストロ、スタッフの皆様、本当にありがとうござました。
2幕では、総勢150名ものコーラス、バンダの皆様が、二階建ての豪華なセットの中パフォーマンス下さり、その後の3幕、4幕の寂しさ、悲しさがより一層増しました。素敵な素敵なボエームの世界で、ミミとして舞台に立たせて頂いたことに心から感謝致します。
10年ぶりに、このボエームを歌わせて頂いた事を心にしっかり刻み、初心にかえり、また精進してまいります。ありがとうござました。