「三部作」、色々を決めていく中で、同時に考えないといけないのがお金のことです。
予算書を作り、常ににらめっこをしていました。
オペラを上演する場合、特にオーケストラ上演となると、チケット代金の収入だけでは賄いきれない現実があります。大きなオペラ団体は、どの団体も助成金をもらって上演をしています。
軍資金集めには、私の音楽活動を常々応援下さり、大変お世話になっているONC(大阪灘クラブ)の強力なサポートがありました。メンバーの皆様のご尽力のおかげで、沢山の会社の御協賛を頂ける事になりました。
協賛の趣意書の作り方から始まり、お願い、お礼、請求書を出して、領収書をお渡しする方法など、何から何まで教えて頂きました。
折々に集まって下さり、相談にのって頂き、一緒に真剣に考えて下さいました。
実際に、趣意書を持って、色々な会社へ伺うこともあり、緊張しながらオペラの良さ、公演をする意味などをお話しました。お忙しい方々が、私のような一音楽家の話に、時間を取って耳を傾けて下さった事だけでもありがたかったです。
会社勤めをしたことがない私にとって、企業のお偉い方々のお部屋に通して頂くことも貴重な経験でした。
他にも音楽を通して、今までご縁があった方々から寄付金を頂き、目標にしていた金額にほぼ届き、予算的にも公演が現実的なものになりました。
また、初めて助成金の申請も提出しました。助成金関係は、初めて提出した時は、99%通らないと聞いていましたが、ダメ元でも、とにかく出せるものは出してみよう!というスタンスで出してみました。書類を作ること、揃えることは、慣れていないこともあり、分からないことも多く、大変でした。
大阪府の助成金も出すことにして、説明会が開かれてることを知り、伺うことができたので行ってきました。音楽だけでなく、演劇、文楽、ダンス、様々な団体が参加していて、いくつかの団体の事情、お話も聞くことができました。
そんな中で、朝日新聞文化財団から助成金交付の連絡を頂きました。この財団への申請は推薦書が必要で、指揮者の広上淳一先生に書いて頂きました。先生の推薦書のおかげで助成金を頂くことが出来たのです。
広上先生には、私の文化庁の留学の際にも推薦書を書いて頂き、留学させて頂きました。
重ね重ね、感謝しかありません。
沢山の方々から頂いたお気持ちに感謝する一方、この公演への大きな期待も感じ、皆様からの応援、お気持ちに添うような本番にしなくては、推薦書に恥じない公演にしなければというプレッシャー、責任も感じるようになりました。
本番の約2年前から、沢山の人達のご協力の下、長い時間をかけて進めてきました。
今、振り返りながら、整理をしながら書いています。それぞれに色んな事があり、悩んだり、迷ったり、落ち込んだりもしましたが、応援して下さる皆様の支えがあり、またお気持ちに助けて頂き、公演に向けての準備に取り組むことができました。
余談ですが…
今日、初めて今年の大河ドラマ「麒麟がくる」を見たのですが、オープニングのテロップに広上先生の名前を見つけて、嬉しくなって音楽を聴かせて頂きました。オープニングのNHK交響楽団の音楽を指揮されていて、お名前が大きく出ていました。今年の大河、広上先生の指揮だったんですね!
2020年3月29日日曜日
2020年3月28日土曜日
プッチーニオペラ研究会「三部作」
オペラ「三部作」の上演は、プッチーニのオペラ、全作品を歌いたいという事から始まったプロジェクトの集大成として取り組んできた企画です。
2013年「トスカ」、2015年「マノン・レスコー」、2018年「西部の娘」をピアノ伴奏で上演してきました。この上演に合わせ、「プッチーニオペラ研究会」という名前も作り、順に上演して参りました。
2018年5月、東京で「西部の娘」を終演した頃から、「三部作」の上演が頭の中に浮かび始めました。
最初は、ピアノ伴奏での上演を前提に話を進めていたのですが、色々な人に相談をする中でオーケストラの話が浮上し、ザ・カレッジオペラハウス管弦楽団にお願いをすることができました。
この企画で、オーケストラでの上演の場合、オペ管(ザ・カレッジオペラハウス管弦楽団)にお願いしたいという強い思いがありました。
言葉を理解して、言葉につけて下さるオーケストラとして、オペ管、そしてコンサート・ミストレスの赤松さんには絶大な信頼がありました。
赤松さんにアポを取り、オペラハウス管弦楽団にお願いにあがりました。
オペ管は大阪音楽大学管轄のオーケストラで、外の仕事、新しい団体との契約を積極的にしていないという事で、すぐにお引き受け下さるかどうか分かりませんでした。
お引き受け下さるかどうか、大学の決定には1か月ほどかかるとのことで、お返事を頂くまで、ドキドキしながらの1か月を過ごしました。
お願いできるとの連絡を頂いた時は本当に嬉しかったです。
また、公演の企画書を作り、いくつかのホールに持ち込み、お話を聞いて頂きました。
以前、演奏会形式で「トゥーランドット」を歌ったことでご縁があった、池田市のアゼリアホールが、ぜひにと取り上げて下さる事になりました。
ちょうど池田市制80周年に当たる年で、その事業として上演頂ける事に決まりました。
「トゥーランドット」もプッチーニ作曲のオペラで、ご縁を感じました。
そして、キャストですが、「ジャンニ・スキッキ」をする際は、絶対にお願いしたい!と、ずっと考えていたのが、江原啓之さんです。
江原さんとの出会いもずいぶん前になります。私が、初めてプッチーニのオペラを歌った、初めて主役を歌わせて頂いた関西二期会の「ラ・ボエーム」で共演させて頂きました。それからのお付き合いで、今回お願いしたところ、お忙しいスケジュールを調整して下さり、ジャンニ・スキッキ役を歌って頂ける事になりました。江原さんをはじめとして、ご活躍中のキャストの皆さんにお願いすることができ、キャストも決まっていきました。
2020年3月27日金曜日
オペラ「三部作」延期
ブログでのご報告、また発信が滞ってしまい、 申し訳ありませんでした。
今月3/7に公演予定だった 池田市制80周年記念公演 プッチーニ オペラ「三部作」は新型コロナ感染症拡大防止のため、延期になりました。
来年 2021年4月11日(日)14:00 池田市アゼリアホールで上演が決まりました。
ぜひご予定頂きますよう、皆様のご支援、 ご協力を何卒よろしく願い申し上げます。
公演の中止、延期を決めたのが、2/26でした。あの日から、 ちょうど1カ月です。
色々な決断、また対応に追われる1カ月でした。
この1カ月の間に、思ってもいなかった世界的パンデミック、 大恐慌となり、これからどうなるのだろう、 いつ収束するのだろうと不安に思いながら、毎日を過ごしています。
日本だけでなく、世界中の経済がまわらなくなっていますが、 クラシック業界、音楽業界のこれからが心配でなりません。
今回、私はオペラ公演の中止、延期を決めた渦中に居りました。演奏活動をしている中で、常々、出演する大半は、主催者がいて、 オファーを受けて出演をしますが、今回は私自身が主催、 プロデュースをするという立場でのオペラでした。
中止を決め、延期を決める事が出来たのは、 応援して下さる方々のお気持ち、またお知恵も頂き、 そしてお客様に最高のパフォーマンスを届けようという同志、 歌手仲間とスタッフさん、皆に支えて頂いたおかげです。
葛藤の中で、責任を感じながら、覚悟を持ちながら、公演の中止、 延期を決めました。主催者として、歌い手として、 その時の状況を綴っていこうと思います。 その責任もあると思いますので、順に書いていこうと思います。
2020年1月28日火曜日
本年もよろしくお願い致します。
2020年1月も終わってしまう前に・・・今年初めの更新を致します!
本年も沢山歌わせて頂けるよう、皆様に喜んで頂ける歌が歌えるよう頑張ってまいります。どうぞ応援よろしくお願い致します。
このように時々しか更新しないブログでも、楽しみにしていてくださる方々がいらして下さり、色々お声がけ頂き、本当にありがとうございます。
昨年末から家族に健康上の心配などがあり、色々とすっきりしない感じで年末年始を迎え、バタバタしておりました。
私自身は元気に過ごしておりますし、何と言っても3月に本番を迎えるオペラ「三部作」に邁進しています。本当に沢山の方々のご支援があり、また長い時間をかけて計画し実現した公演です。全てに感謝し、全力で取り組んで参ります。
ありがたいことに、チケットも残席70枚ほどになりました。完売間近です。
3/7、ぜひ池田アゼリアホールへお越し下さい。
チケットのお求めはお早めに!
公演のPR動画も合わせてご覧ください!
この公演を後援下さっている日本音楽生涯学習振興協会さんが作って下さいました。
本年も沢山歌わせて頂けるよう、皆様に喜んで頂ける歌が歌えるよう頑張ってまいります。どうぞ応援よろしくお願い致します。
このように時々しか更新しないブログでも、楽しみにしていてくださる方々がいらして下さり、色々お声がけ頂き、本当にありがとうございます。
昨年末から家族に健康上の心配などがあり、色々とすっきりしない感じで年末年始を迎え、バタバタしておりました。
私自身は元気に過ごしておりますし、何と言っても3月に本番を迎えるオペラ「三部作」に邁進しています。本当に沢山の方々のご支援があり、また長い時間をかけて計画し実現した公演です。全てに感謝し、全力で取り組んで参ります。
ありがたいことに、チケットも残席70枚ほどになりました。完売間近です。
3/7、ぜひ池田アゼリアホールへお越し下さい。
チケットのお求めはお早めに!
公演のPR動画も合わせてご覧ください!
この公演を後援下さっている日本音楽生涯学習振興協会さんが作って下さいました。
2019年11月4日月曜日
オペラ「三部作」始動!
「秘密の結婚」が終わり、あっという間に1カ月が過ぎてしまいました…
「秘密の結婚」、今までに経験のないタイプの役へ挑戦させて頂く機会を頂き、関係者の皆様に感謝です。ご来場下さいました皆様、本当にありがとうございました。
新しい役、新しい作品への挑戦はこれからも続きますが、来年3月7日に池田アゼリアホールホールでプッチーニのオペラ〈三部作〉「外套」「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」の三作品を同時上演し、この3作品のヒロイン3役に挑みます。
今まで、信頼するキャストやスタッフ、先生方とプッチーニのオペラ「トスカ」「マノン・レスコー」「西部の娘」と自主公演でピアノ伴奏で上演してきましたが、今回は、その集大成としてオーケストラでの上演をします。
ホール探しから始まり、準備に奔走していますが、周りの沢山の方々のご支援で、何とか上演が現実になりました。
池田市政80周年記念行事としてアゼリアホールで上演して頂ける事になり、また大阪灘クラブが後援下さり、チケット収入だけては賄えないところの協賛金集め多大なご協力を頂いています。
スタッフ、キャストとも素晴らしい方々がお引き受け下さり、豪華キャストの皆様での上演になります。
昨日から初日の音楽稽古が始まりました!東京から指揮の服部容子先生、メディアでもご活躍の江原啓之さんもいらして下さり、賑やかな初回稽古になりました。
また稽古の様子もアップして、お伝えしていけたらと思います。
来年3月7日(土)はプッチーニのオペラ「三部作」をご覧に、ぜひ池田アゼリアホールへご来場下さい!
「秘密の結婚」、今までに経験のないタイプの役へ挑戦させて頂く機会を頂き、関係者の皆様に感謝です。ご来場下さいました皆様、本当にありがとうございました。
新しい役、新しい作品への挑戦はこれからも続きますが、来年3月7日に池田アゼリアホールホールでプッチーニのオペラ〈三部作〉「外套」「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」の三作品を同時上演し、この3作品のヒロイン3役に挑みます。
今まで、信頼するキャストやスタッフ、先生方とプッチーニのオペラ「トスカ」「マノン・レスコー」「西部の娘」と自主公演でピアノ伴奏で上演してきましたが、今回は、その集大成としてオーケストラでの上演をします。
ホール探しから始まり、準備に奔走していますが、周りの沢山の方々のご支援で、何とか上演が現実になりました。
池田市政80周年記念行事としてアゼリアホールで上演して頂ける事になり、また大阪灘クラブが後援下さり、チケット収入だけては賄えないところの協賛金集め多大なご協力を頂いています。
スタッフ、キャストとも素晴らしい方々がお引き受け下さり、豪華キャストの皆様での上演になります。
昨日から初日の音楽稽古が始まりました!東京から指揮の服部容子先生、メディアでもご活躍の江原啓之さんもいらして下さり、賑やかな初回稽古になりました。
また稽古の様子もアップして、お伝えしていけたらと思います。
来年3月7日(土)はプッチーニのオペラ「三部作」をご覧に、ぜひ池田アゼリアホールへご来場下さい!
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