2020年3月29日日曜日

「三部作」寄付金集め

「三部作」、色々を決めていく中で、同時に考えないといけないのがお金のことです。
予算書を作り、常ににらめっこをしていました。

オペラを上演する場合、特にオーケストラ上演となると、チケット代金の収入だけでは賄いきれない現実があります。大きなオペラ団体は、どの団体も助成金をもらって上演をしています。

軍資金集めには、私の音楽活動を常々応援下さり、大変お世話になっているONC(大阪灘クラブ)の強力なサポートがありました。メンバーの皆様のご尽力のおかげで、沢山の会社の御協賛を頂ける事になりました。
協賛の趣意書の作り方から始まり、お願い、お礼、請求書を出して、領収書をお渡しする方法など、何から何まで教えて頂きました。
折々に集まって下さり、相談にのって頂き、一緒に真剣に考えて下さいました。

実際に、趣意書を持って、色々な会社へ伺うこともあり、緊張しながらオペラの良さ、公演をする意味などをお話しました。お忙しい方々が、私のような一音楽家の話に、時間を取って耳を傾けて下さった事だけでもありがたかったです。
会社勤めをしたことがない私にとって、企業のお偉い方々のお部屋に通して頂くことも貴重な経験でした。

他にも音楽を通して、今までご縁があった方々から寄付金を頂き、目標にしていた金額にほぼ届き、予算的にも公演が現実的なものになりました。

また、初めて助成金の申請も提出しました。助成金関係は、初めて提出した時は、99%通らないと聞いていましたが、ダメ元でも、とにかく出せるものは出してみよう!というスタンスで出してみました。書類を作ること、揃えることは、慣れていないこともあり、分からないことも多く、大変でした。

大阪府の助成金も出すことにして、説明会が開かれてることを知り、伺うことができたので行ってきました。音楽だけでなく、演劇、文楽、ダンス、様々な団体が参加していて、いくつかの団体の事情、お話も聞くことができました。

そんな中で、朝日新聞文化財団から助成金交付の連絡を頂きました。この財団への申請は推薦書が必要で、指揮者の広上淳一先生に書いて頂きました。先生の推薦書のおかげで助成金を頂くことが出来たのです。
広上先生には、私の文化庁の留学の際にも推薦書を書いて頂き、留学させて頂きました。
重ね重ね、感謝しかありません。

沢山の方々から頂いたお気持ちに感謝する一方、この公演への大きな期待も感じ、皆様からの応援、お気持ちに添うような本番にしなくては、推薦書に恥じない公演にしなければというプレッシャー、責任も感じるようになりました。

本番の約2年前から、沢山の人達のご協力の下、長い時間をかけて進めてきました。

今、振り返りながら、整理をしながら書いています。それぞれに色んな事があり、悩んだり、迷ったり、落ち込んだりもしましたが、応援して下さる皆様の支えがあり、またお気持ちに助けて頂き、公演に向けての準備に取り組むことができました。


余談ですが… 
今日、初めて今年の大河ドラマ「麒麟がくる」を見たのですが、オープニングのテロップに広上先生の名前を見つけて、嬉しくなって音楽を聴かせて頂きました。オープニングのNHK交響楽団の音楽を指揮されていて、お名前が大きく出ていました。今年の大河、広上先生の指揮だったんですね!


広上先生の指揮で、大河ドラマ「龍馬伝」を歌わせて頂いたコンサート