2018年9月18日火曜日

「フィガロの結婚」終演

今回、私の旦那様役、伯爵役の片桐さんからお声かけ頂き夫人役をさせて頂きました。大ベテラン、尊敬する片桐さんが伯爵で、その夫人役をさせて頂けるなんて!! と、すぐにさせて欲しいとお返事をしました。

セッコ(セリフ)の掛け合い、またデュエット、重唱などで一緒に歌わせて頂きました。表現のバリエーション、間の取り方、ブレス、言葉さばき、子音の使い方等々…  真近で聞かせて頂き、その空気を共有でき、本当に勉強になりました。

また、少ない稽古の中、共演者に助けられた本番でした。昨年、フィガロツアーでご一緒したケルビーノ伊藤さん、マルチェリーナ西村さん、バジリオ橋本さんと同じ作品で再会出来、嬉しかったですし、心強かった。

改めてオペラはチームワークだと感じました。特にフィガロはアンサンブルオペラ、作品に対して同じ方向を向いている共演者の存在が大きかったです。

私がこの役をするにあたり、一番の課題は2幕、3幕に歌う各アリアです。この二曲には、強い苦手意識があります。私にとって、どちらの曲も、かなり長いフレーズで、ブレスコントロールに神経を使います。自分との戦い?みたいな感じですが… 
そんな課題とも向き合え、また伯爵夫人役と向き合え、「フィガロの結婚」という作品に向き合え、そしてモーツァルトとも向き合えました。

どの役を何回しても、作品に対して、作曲家に対してリスペクトを持って、誠実に向き合い、取り組んでいかなければと強く思いました。

ご来場頂きました皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。