2018年7月7日土曜日

8/9「コンセール・メランジュ」 オペラ「マクベス」より歌います。

近々出演する本番を、続けてご案内させて頂きます。

まず、来月出演する「コンセール・メランジュ」、コンサートのご案内です。

「コンセール・メランジュ」はフランス語で訳すと、コンサート・ミックスという意味。混ぜこぜ演奏会、歌や楽器、ジャンルを問わずに色々なタイプの音楽をお客様にお届けするというコンサートです。
私はヴェルディのオペラ「マクベス」から マクベス夫人が歌うアリアを2曲歌わせて頂きます。

オペラ「マクベス」は、シェークスピアの戯曲をヴェルディがオペラにしたものです。ストーリーは原作と全く同じで、11世紀のスコットランドを舞台にした作品です。
マクベス夫人は、権力への欲望、執着がもの凄い女性で、気の弱い夫、マクベスをそそのかし、王を殺害させ、夫を王の座に就かせます。かなりの悪女です!
ただ、そんな彼女も、悪に染まりきる事が出来ず、最後には錯乱状態になり命を落とします。

今回、マクベス夫人が、夫を悪の企に誘う、力強いアリア、
そして、最後、狂乱状態に陥った彼女が、殺害した王の血の染みが手から消えない…血の臭いが消えないと… 語るアリア、
この全く対照的な2曲を歌います。

ヴェルディは「マクベス」を作った際、「歌わないで語って」「綺麗に歌わないで」「かすれた声」でと指示したそうです。それまでのベルカントオペラの流れから変わり、芝居、劇へのウエイトがそれまでと違う形で表現した先駆けの作品です。

マクベスは初めて勉強しますが、ヴェルディが表現した人間の奥深い心理、マクベス夫人の内面を歌えるよう、イヤイヤ語れるよう、マクベス夫人になりきれるよう頑張りたいと思います。大曲ですが…(汗)

8/9(木)は兵庫県立芸術文化センターへぜひお運び下さい。18:30開場です。チケットは全席自由席2500円になっていますが、割引でご用意させて頂きます。ご連絡お待ちしています。